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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【平家物語121 第5巻 物怪④もっけ】清盛は枕元から銀の蛭巻《ひるまき》をした小長刀《こなぎなた》を離さず、常に寝所に守り刀として置いていたが、ある夜消えた。これは大明神から授けられたものであった。

余りに奇怪と身もだえしたときに夢がさめたと若侍は人に語った。

この話が人から人に伝わり、清盛の耳にとどいた。

清盛の使者が立ち、雅頼に、若侍の話を詳細に聞きたいから、

当方へ差し出されたいと申し出た。

しかしすでにかの若侍は、

後難を恐れて逐電《ちくでん》して行方は誰も知らない。

雅頼は清盛のところに参上して、そのような噂は作りごと、

全く事実でありませぬ、と申したので、この夢の話は不問とはなった。

 しかし奇妙というか、暗合というか、不思議なことがおこった。

清盛は枕もとから銀の蛭巻《ひるまき》をした小長刀《こなぎなた》を離さず、

常に寝所に守り刀として置いていたが、ある夜急に消えた。

盗まれたかと八方調べたが行方が知れぬ。

この小長刀は清盛がまだ安芸守であったとき、

厳島神社に参拝した折、霊夢があらわれて、

現実にこの小長刀を大明神から授けられたものであった。

この紛失は、清盛が勅命に背いたので取返されたのであろうかと、

噂されるようになった。

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