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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

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【平家物語 第5巻 118 物怪〈もっけ〉①】清盛が寝所におり不図頭をめぐらすと、大きな目が清盛をにらむ。思わず起きあがると、一間四方もある巨大な顔だけの化物が部屋の一方を壁のごとく占め寝所をのぞきこんでいた。

平家が福原へ都をうつしてから、

どうしたことか清盛は妖怪 変化《へんげ》の類を見るようになった。

さして体が悪いというのではないが、胸騒ぎがする。

夢を見るたびにうなされる。

朝起きてみると汗をしたたるほどかいていることが多くなった。

あるとき、清盛が寝所におり不図頭をめぐらすと、

大きな目が清盛をにらむ。

思わず起きあがると、

一間四方もある巨大な顔だけの化物が部屋の一方を壁のごとく占めて、

寝所をのぞきこんでいた。

強気の清盛がはったとにらみ返すと、すうっと消えた。

また、岡の御所というのは新築したばかりで、

付近にも邸内にも巨木というものがないのに、

ある夜|轟然《ごうぜん》と大木が倒れる音が邸をゆるがす、

と今度は凡そ二、三千人にもなろうか、

人々がどっと笑う声が夜空にひびき渡る。

人々はおそれ、おののいた。

天狗《てんぐ》の仕業ではないか、というので警固の武士を揃えた。

昼五十人、夜は百人の武士が蟇目《ひきめ》の当番と名づけて、

毎晩、威嚇の音高らかに矢を射させた。

空に鳴る矢が天狗のいると覚しきあたりに風を切れば、物音はしないが、

あらぬ方に向って斉射するとどっと笑いが虚空にひろがる。

人々はわが耳を疑った。

 

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