google.com, pub-8944455872984568, DIRECT, f08c47fec0942fa0

源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語737 第22帖 玉鬘37】 新年の室内装飾、春の衣裳を配る時にも、源氏は玉鬘を尊貴な夫人らと同じに取り扱った。女王は裁縫係の所にでき上がっている物も、手もとで作らせた物も皆 源氏に見せた。

 年末になって、新年の室内装飾、春の衣裳を配る時にも、

源氏は玉鬘を尊貴な夫人らと同じに取り扱った。

どんなに思いのほかによい趣味を知った人と見えても、

またどんなまちがった物の取り合わせをするかもしれぬという

不安な気持ちもあって、

玉鬘のほうへはすでに衣裳にでき上がった物を贈ることにしたが、

その時にほうぼうの織物師が力いっぱいに念を入れて作り出した

厚織物の細長や小袿《こうちぎ》の仕立てたのを

源氏は手もとへ取り寄せて見た。

「非常にたくさんありますね。

 奥さんたちなどにもそれぞれよい物をえって贈ることにしよう」

 と源氏が夫人に言ったので、

女王は裁縫係の所にでき上がっている物も、

手もとで作らせた物もまた皆出して源氏に見せた。

紫の女王はこうした服飾類を製作させることに趣味と能力を

持っている点ででも源氏はこの夫人を尊重しているのである。

あちらこちらの打ち物の上げ場から仕上がって来ている

糊《のり》をした打ち絹も源氏は見比べて、

濃い紅《べに》、朱の色などとさまざまに分けて、

それを衣櫃《ころもびつ》、衣服箱などに添えて入れさせていた。

高級な女房たちがそばにいて、これをそれに、

それをこれにというように源氏の命じるままに

贈り物を作っているのであった。

💐🎼#最果てのルージュ written by #のる 

少納言のホームページ 源氏物語&古典 少納言の部屋🪷も ぜひご覧ください🌟https://syounagon.jimdosite.com

🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画。チャンネル登録お願いします🪷