
騎旅は、はかどった。
丹波を去ったのは、先おととい。
ゆうべは近江愛知川《えちがわ》ノ宿《しゅく》だった。
そして今日も、春の日長にかけて行けば、
美濃との境、磨針峠《すりばりとうげ》の上ぐらいまでは、
脚をのばせぬこともないと、
馬上、舂《うすず》きかける陽に思う。
「おううい、おおいっ」
呼ぶ者があった。たれなのか、まだ遠い声である。
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