そして折々は映《さ》す日光が、
北山の遠い雪を、ふと瞼にまばゆがらせた。
——天皇の鸞輿《らんよ》は、もう今しがた、
二条の里内裏《さとだいり》をお立ち出でと、
沿道ではつたえていた。
行幸《ぎょうこう》や御幸《ごこう》を仰ぐのは
めずらしくない都の男女だったが、
朝覲《ちょうきん》の行幸《みゆき》と知って
「……今日ばかりは」
の、ひしめきらしい。
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