google.com, pub-8944455872984568, DIRECT, f08c47fec0942fa0

源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語685 第21帖 乙女40】源氏も参内して陪観したが、五節の舞い姫の少女が目にとまった昔を思い出した。辰の日の夕方に大弐《だいに》の五節へ源氏は手紙を書いた。

源氏も参内して陪観したが、

五節の舞い姫の少女が目にとまった昔を思い出した。

辰の日の夕方に大弐《だいに》の五節へ源氏は手紙を書いた。

内容が想像されないでもない。

少女子《をとめご》も さびぬらし 天つ袖

 ふるき世の友 よはひ経ぬれば

五節は今日までの年月の長さを思って、

物哀れになった心持ちを源氏が

昔の自分に書いて告げただけのことである、

これだけのことを

喜びにしなければならない自分であるということをはかなんだ。

かけて言はば 今日のこととぞ 思ほゆる

 日かげの霜の 袖にとけしも

新嘗祭《にいなめまつり》の

小忌《おみ》の青摺《あおず》りを模様にした、

この場合にふさわしい紙に、

濃淡の混ぜようをおもしろく見せた漢字がちの手紙も、

その階級の女には適した感じのよい返事の手紙であった。

 若君も特に目だった美しい自家の五節を舞の庭に見て、

逢ってものを言う機会を作りたく、

楽屋のあたりへ行ってみるのであったが、

近い所へ人も寄せないような警戒ぶりであったから、

羞恥《しゅうち》心の多い年ごろのこの人は

歎息《たんそく》するばかりで、

それきりにしてしまった。

美貌《びぼう》であったことが忘られなくて、

恨めしい人に逢われない心の慰めには

あの人を恋人に得たいと思っていた。

🌺🎼朝露 written by のる

 

少納言のホームページ 源氏物語&古典 少納言の部屋🪷も ぜひご覧ください🌟https://syounagon.jimdosite.com

 

🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画。チャンネル登録お願いします🪷