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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

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【源氏物語669 第21帖 乙女24】「このことはしばらく秘密にしておこう。評判はどんなにしていても立つものだが、そのうち私の邸へつれて行くことにする」と大臣が言う。



「で、このことはしばらく秘密にしておこう。

 評判はどんなにしていても立つものだが、

 せめてあなたたちは、

 事実でないと否定をすることに骨を折るがいい。

 そのうち私の邸《やしき》へつれて行くことにする。

 宮様の御好意が足りないからなのだ。

 あなたがたはいくら何だっても、

 こうなれと望んだわけではないだろう」

と大臣が言うと、

乳母たちは、

大宮のそう取られておいでになることをお気の毒に思いながらも、

また自家のあかりが立ててもらえたようにうれしく思った。

「さようでございますとも、

 大納言家への聞こえということも

 私たちは思っているのでございますもの、

 どんなに人柄がごりっぱでも、

 ただの御縁におつきになることなどを

 私たちは希望申し上げるわけはございません」

と言う。

姫君はまったく無邪気で、どう戒めても、

おしえてもわかりそうにないのを見て大臣は泣き出した。

「どういうふうに体裁を繕えばいいか、

 この人を廃《すた》り物にしないためには」

大臣は二、三人と密議するのであった。

この人たちは

大宮の態度がよろしくなかったことばかりを言い合った。

💐🎼lost memories written by のる

 

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