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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語227 第十帖 賢木39】源氏は昨年の野の宮野別れがこの頃であったと思い出し、自分の恋を妨げるものは神たちであるとも思った。

源氏はまた去年の野の宮の別れ

このころであったと思い出して、

自分の恋を妨げるものは、

神たちであるとも思った。

むずかしい事情が間にあればあるほど情熱のたかまる癖を

みずから知らないのである。

それを望んだのであったら加茂の女王との結婚は

困難なことでもなかったのであるが、

当時は暢気《のんき》にしていて、

今さら後悔の涙を無限に流しているのである。

 

斎院も普通の多情で書かれる手紙でないものを、

これまでどれだけ受けておいでになるかしれないのであって、

源氏をよく理解したお心から

手紙の返事もたまにはお書きになるのである。

厳正にいえば、 神聖な職を持っておいでになって、

少し謹慎が足りないともいうべきことであるが。

🌸神へ捧げる written by ゆうり🌸

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