google.com, pub-8944455872984568, DIRECT, f08c47fec0942fa0

源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語222 第十帖 賢木34】藤壺の宮は自分が髪が短くなり黒い着物などを着て なかなかお会いできなるなることを東宮に伝える。東宮は涙がこぼれた事を恥ずかしく思った。

この方から離れて信仰の生活にはいれるかどうかと

御自身で疑問が起こる。

しかも御所の中の空気は、

時の推移に伴う人心の変化をいちじるしく見せて

人生は無常であるとお教えしないではおかなかった。

太后の復讐心に燃えておいでになることも面倒であったし、

宮中への出入りにも不快な感を与える官辺のことも

堪えられぬほど苦しくて、

自分が現在の位置にいることは、

かえって東宮を危うくするものでないかなどとも

煩悶《はんもん》をあそばすのであった。

「長くお目にかからないでいる間に、

 私の顔がすっかり変わってしまったら、

 どうお思いになりますか」

と中宮がお言いになると、

じっと東宮はお顔を見つめてから、

「式部のようにですか。そんなことはありませんよ」

とお笑いになった。

たよりない御幼稚さがおかわいそうで、

「いいえ。式部は年寄りですから醜いのですよ。

 そうではなくて、髪なんか式部よりも短くなって、

 黒い着物などを着て、

 夜居《よい》のお坊様のように

 私はなろうと思うのですから、

 今度などよりもっと長くお目にかかれませんよ」

 宮がお泣きになると、

 東宮はまじめな顔におなりになって、

「長く御所へいらっしゃらないと、

 私はお逢いしたくてならなくなるのに」

とお言いになったあとで、涙がこぼれるのを、

恥ずかしくお思いになって顔をおそむけになった。

🌸🎼 離れない迷い written by Fukagawa🌸

少納言のホームページ 源氏物語&古典 syounagon-web ぜひご覧ください🪷

https://syounagon-web-1.jimdosite.com

 

🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画です。チャンネル登録お願いします🪷