google.com, pub-8944455872984568, DIRECT, f08c47fec0942fa0

源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語221 第十帖 賢木33】藤壺の宮は、目立たぬよう御所にお入りになる。東宮は母君にお会いになり喜び甘えておいでになった。

の初期の《せき》夫人

呂后《りょこう》に

苛《さいな》まれたようなことまではなくても、

必ず世間の嘲笑を負わねばならぬ人に

自分はなるに違いないと

中宮はお思いになるのである。

 

これを転機にして

尼の生活にはいるのが

いちばんよいことであるとお考えになったが、

東宮にお逢いしないままで姿を変えてしまうことは

おかわいそうなことであるとお思いになって、

目だたぬ形式で御所へおはいりになった。

 

源氏はそんな時でなくても

十二分に好意を表する慣《なら》わしであったが、

病気に托《たく》して供奉《ぐぶ》もしなかった。

贈り物その他は常に変わらないが、

来ようとしないことは

よくよく悲観しておいでになるに違いないと、

事情を知っている人たちは同情した。  

東宮はしばらくの間に美しく御成長しておいでになった。

ひさびさ母宮とお逢いになった喜びに夢中になって、

甘えて御覧になったりもするのが非常におかわいいのである。

 

🌸🎼 離れない迷い written by Fukagawa🌸

🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画です。チャンネル登録お願いします🪷

 

[rakuten:f402311-nakagawa:10000347:detail]