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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語214 第十帖 賢木26】藤壺の宮の具合が悪くなった。朝になっても御寝室に止まった源氏は、塗籠の中へ押し入れられてしまった。

命婦《みょうぶ》とか《べん》とか

秘密にあずかっている女房が驚いていろいろな世話をする。

源氏は宮が恨めしくてならない上に、

この世が真暗《まっくら》になった気になって

呆然として朝になってもそのまま御寝室にとどまっていた。

御病気を聞き伝えて御帳台のまわりを

女房が頻繁《ひんぱん》に往来することにもなって、

源氏は無意識に塗籠《ぬりごめ》(屋内の蔵)の中へ

押し入れられてしまった。

源氏の上着などをそっと持って来た女房も怖しがっていた。

宮は未来と現在を御悲観あそばしたあまりに

逆上《のぼせ》をお覚えになって、

翌朝になってもおからだは平常のようでなかった。

兄君の兵部卿の宮とか中宮大夫などが参殿し、

祈りの僧を迎えようなどと言われているのを

源氏は苦しく聞いていたのである。

日が暮れるころにやっと御病悩はおさまったふうであった。

源氏が塗籠で一日を暮らしたとも中宮様はご存じでなかった。

命婦や弁なども御心配をさせまいために申さなかったのである。

🌸🎼 花夜行 written by のる

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