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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語208 第十帖 賢木20】弘徽殿の大后の力が増し、源氏も左大臣も不快さを味わうことが多くなった。源氏は夕霧を可愛がる。

院がおいでになったころは御遠慮があったであろうが、

積年の怨みを源氏に酬《むく》いるのはこれからであると

烈《はげ》しい気質の太后は思っておいでになった。

源氏に対して何かの場合に意を得ないことを政府がする、

それが次第に多くなっていくのを見て、

源氏は予期していたことではあっても、

過去に経験しなかった不快さを 始終味わうのに堪えがたくなって、

人との交際もあまりしないのであった。

左大臣も不愉快であまり御所へも出なかった。

亡くなった令嬢へ東宮のお話があったにもかかわらず

源氏の妻にさせたことで太后は含んでおいでになった。

右大臣との仲は初めからよくなかった上に、

左大臣は前代にいくぶん専横的にも

政治を切り盛りしたのであったから、

当帝の外戚として右大臣が得意になっているのに対しては

喜ばないのは道理である。

源氏は昔の日に変わらずよく左大臣家を訪ねて行き

故夫人の女房たちを愛護してやることを忘れなかった。

非常に若君を源氏の愛することにも

大臣家の人たちは感激していて、

そのためにまたいっそう小公子は大切がられた

💠🎼心の檻 💠 music by キュス

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