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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

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【源氏物語185 第九帖 葵58】右大臣の六の君や 六条御息所に心は残しつつも、紫の君の他にほかに分ける心が見出せない源氏。

「宮仕えだって、だんだん地位が上がっていけば

 悪いことは少しもないのです」

こう言って宮廷入りをしきりに促しておいでになった。

その噂の耳にはいる源氏は、

並み並みの恋愛以上のものをその人に持っていたのであるから、

残念な気もしたが、現在では紫の女王のほかに分ける心が

見いだせない源氏であって、

六の君が運命に従って行くのもしかたがない。

短い人生なのだから、最も愛する一人を妻に定めて満足すべきである。

恨みを買うような原因を少しでも作らないでおきたいと、

こう思っていた。

六条の御息所と先夫人の葛藤が

源氏を懲りさせたともいえることであった。

御息所の立場には同情されるが、

同棲して精神的の融和がそこに見いだせるかは疑問である。

これまでのような関係に満足していてくれれば、

高等な趣味の友として自分は愛することができるであろうと

源氏は思っているのである。

これきり別れてしまう心はさすがになかった。

 

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