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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

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結婚を選ばぬ愛の形🌸朝顔の姫君【源氏物語136 第九帖 葵9】車争いのことで源氏は六条御息所に同情をする。


源氏の情人である人たちは、

恋人のすばらしさを眼前に見て、

今さら自身の価値に反省をしいられた気がした。

だれもそうであった。

 

式部卿の宮は桟敷《さじき》で見物しておいでになった。

まぶしい気がするほどきれいになっていく人である。

あの美に神が心を惹《ひ》かれそうな気がすると

宮は不安をさえお感じになった。

 

宮の朝顔の姫君はよほど以前から今日までも

忘れずに愛を求めてくる源氏には

普通の男性に見られない誠実さがあるのであるから、

それほどの志を持った人は

少々欠点があっても好意が持たれるのに、

ましてこれほどの美貌の主であったかと思うと

一種の感激を覚えた。

 

けれどもそれは結婚をしてもよい、

愛に報いようとまでする心の動きではなかった。

宮の若い女房たちは聞き苦しいまでに源氏をほめた。  

 

翌日の加茂祭りの日に左大臣家の人々は見物に出なかった。

源氏に御禊《みそぎ》の日の車の場所争いを

詳しく告げた人があったので、

源氏は御息所《みやすどころ》に同情して

葵夫人の態度を飽き足らず思った。

 

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