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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【阿倍仲麻呂 あべのなかまろ】(7番)🌙天の原 ふりさけ見れば 春日なる三笠の山に いでし月かも

【阿倍仲麻呂 あべのなかまろ】(7番)古今集 羇旅・406

🌙天の原 ふりさけ見れば 春日なる三笠の山に いでし月かも

〜広い空を振り仰いで眺めると、美しい月が出ている。

あの月はきっと故郷である春日の三笠の山に出た月と同じ月だろう。

 

阿部仲麻呂 あべのなかまろ( 701~770年)

若くして優れた学才を現し、仲麻呂十六才の時に留学生として唐に渡りました。

玄宗皇帝に仕え、李白王維、杜甫らの著名人と交際。

三十年近くの滞在の後、

仲麻呂が五十一歳の時、帰国を願い出て帰路に着きましたが、

その途中で嵐にあい安南に辿り着きました。

阿部仲麻呂は後に再び長安に帰り、唐の地で亡くなりました。

この歌は、藤原公任 きんとう「和漢朗詠集」などにも収録。

自然の情景と望郷の念が見事に詠まれています。

1分音読で若返る🌿〜Enjoying My Life🌱ぜひ、一緒に音読してくださると嬉しいです。

また、アップロード動画 全て再生にすると作業用動画古今東西の文学に触れることができます。



阿倍仲麻呂様のお友達は凄すぎる!(◎_◎;)

李白りはく

中国唐代の詩人(701 〜762

玄宗楊貴妃の牡丹の宴で酔中に「清平調詞」三首を作った話は有名。

詩聖杜甫に対して詩仙と称される。詩文集「李太白集」がある。

 

阿倍仲麻呂との友情は心打たれます(;ω;)

仲麻呂が乗った 日本に向かう船が沈み 長安には仲麻呂が死亡した、と伝わりました。

李白は非常に悲しみ追悼の「哭晁卿衡」という七言絶句を作りました。

激しい悲しみが伝わってきます😢

 

 「哭晁卿衡」

“日本晁卿辞帝都

(日本の晁卿は帝都長安を離れ)“

“征帆一片遶蓬壷

(帆を張った船は蓬莱山をめぐって行った)

“明月不帰沈碧海”

(明月のような君は青い海に沈んで帰らず)

“白雲愁色満蒼梧”

(白い雲が浮かび憂いが蒼梧に満ちている)

 

 

王維おうい

中国、唐代の詩人、画家(701〜761年)

中国自然詩の完成者といわれ、水墨を主とした山水画、人物画をよくして、南宗画(文人画)の祖とされる。(七〇一頃‐七六一)

 

こちらが、王維が二言に帰る仲麻呂に送った詩です🌿

 

「秘書晁監の日本国に還るを送る」

積水 極む可からず

安んぞ 滄海の東を知らんや

九州 何れの處か遠き

萬里 空に乘ずるが若し

國に向かって惟(た)だ日を看(み)

帰帆は但(た)だ風に信(まか)すのみ

鰲身(ごうしん)は天に映じて黒く

魚眼は波を射て紅なり

鄕樹は扶桑の外

主人は孤島の中

別離 方(まさ)に域を異にす

音信 若爲(いかん)ぞ 通ぜんや

 

〜大海原の水はどこまで続くのか、見極めようが無い。

その東の果てがどうなっているのか、どうして知れるだろう。

わが国の外にあるという九つの世界のうち、

最も遠い世界、それが君の故郷、日本だ。

万里もの道のりは、さながら空を旅しているようなものだろう。

ただ太陽の運行と風向きに任せて進んでいくほかはないだろう。

伝説にある大海亀は黒々と天にその姿を映し、巨大魚の目の光は真っ赤で、波を貫いていくことだろう。

君の故郷日本は、太陽の昇る所に生えているという神木(扶桑)のはるか外にあり、その孤島こそが、君の故郷なのだ。

私たちは、まったく離れた世界に別たれてしまうのだ。

もう連絡の取りようも無いのだろうか。

 

 

杜甫 とほ

中国、盛唐期の詩(712~770年)

現実の社会と人間を直視し、誠実・雄渾な詩を作り、律詩の完成者で詩聖と称されました。「兵車行」「春望」などは有名。

杜甫について書きました🌸 ぜひご覧ください😊

国を超えて、お互いを尊敬し友情を深めあう‥

人の心というものに垣根はないと感じました🌿

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