源氏物語の「須磨」の巻に、流し雛に関する記述があります🎎
「三月やよいの朔日ついたちに出で来たる巳の日、
今日なむ、かく思す事ある人は、御禊みそぎし給ふべきと、
なまさかしき人の聞ゆれば、海面うみつらもゆかしうていで給ふ。
いとおろそかに、軟障ばかりを引きめぐらして。
この国に通ひける陰陽師召して、祓へせさせ給う。舟に、
ことごとしき人形ひとがたのせて流すを見給ふにも
「知らざりし大海の原に流れ来て ひとかたにやはものは悲しき」
🌷口語訳
たいへん簡素に軟障(ぜじょう=壁代)だけを引いてその場を囲み
須磨に行き来していた陰陽師を呼んで祓いをさせなさる
舟に大げさな人形ひとがたを載せて流すのをご覧になると
わが身の上が思われて
「見も知らぬ大海原を流れてきて ひとかたならず悲しく思われることだ」
この形代流しで源氏の君の厄がはらえたのか、
須磨で明石の君と出会い明石の姫君を授かる🤱 それが後の栄華につながっていきます🌟
ひな祭り🎎の起源の一つとされる形代流し🌿
流し雛の神事としてものこっています🌷
子どもの健やかな成長を祈る親の気持ちは皆おなじですね😊
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