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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧

【🌹源氏物語754 初音13】空蝉の尼君の住んでいる所へ源氏は来た。そこの主人らしくここは住まずに、目だたぬ一室にいて、住まいの大部分を仏間に取った空蝉が仏勤めに傾倒して暮らす様子も哀れに見えた。

空蝉《うつせみ》の尼君の住んでいる所へ源氏は来た。 そこの主人《あるじ》らしくここは住まずに、 目だたぬ一室にいて、住居《すまい》の大部分を仏間に取った空蝉が 仏勤めに傾倒して暮らす様子も哀れに見えた。 経巻の作りよう、仏像の飾り、ちょっとし…

【🌹源氏物語752 第23帖 初音11】新年騒ぎの少し静まった頃、源氏は東の院へ来た。末摘花の姫君は無視しがたい身分を思って、形式的には非常に尊貴な夫人としてよく取り扱っているのである。

新年騒ぎの少し静まったころになって源氏は東の院へ来た。 末摘花《すえつむはな》の女王《にょおう》は無視しがたい身分を思って、 形式的には非常に尊貴な夫人としてよく取り扱っているのである。 昔たくさんあった髪も、年々に少なくなって、 しかも今は…

【🌹源氏物語751 第23帖 初音10】紫の女王以外の夫人たちは、極楽世界に生まれても下品下生《げぼんげしょう》の仏で、まだ開かない蓮《はす》の蕾《つぼみ》の中にこもっている気がされた。

春の花を誘う夕風がのどかに吹いていた。 前の庭の梅が少し咲きそめたこの黄昏《たそがれ》時に、 楽音がおもしろく起こって来た。「この殿」が最初に歌われて、 はなやかな気分がまず作られたのである。 源氏も時々声を添えた。 福草《さきぐさ》の三つ葉四…

【🌹源氏物語750 第23帖 初音9】明石の御方の元に泊まった源氏は紫の上の機嫌をとる🤭「うたた寝をして、寝入ってしまった私を、迎えにもよこしてくれませんでしたね」紫の上が無視するので狸寝入りをする。

源氏はまだようやく曙《あけぼの》ぐらいの時刻に南御殿へ帰った。 こんなに早く出て行かないでもいいはずであるのにと、 明石はそのあとでやはり物思わしい気がした。 紫の女王はまして、失敬なことであると、 不快に思っているはずの心がらを察して、 「ち…

【古事記5〈島々の生成〉 】 天の神樣方の仰せで、イザナギの命《みこと》・イザナミの命《みこと》御二方に、「この漂つている國を整えてしつかりと作り固めよ」と、立派な矛をお授けになりました。

【島々の生成】 ——神が生み出す形で國土の起原を語る。—— そこで天の神樣方の仰せで、 イザナギの命《みこと》・イザナミの命《みこと》御二方《おふたかた》に、 「この漂つている國を整えてしつかりと作り固めよ」とて、 りつぱな矛《ほこ》をお授けになつ…

【源氏物語 第24帖 胡蝶〈こちょう〉】

光源氏36歳の春から夏の話。 3月20日頃、源氏は春の町で船楽(ふながく)を催し、 秋の町からも秋好中宮方の女房たちを招いた。夜も引き続いて管弦や舞が行われ、 集まった公卿や親王らも加わった。 中でも兵部卿宮(源氏の弟)は玉鬘に求婚する一人で、源氏…

【古事記4 〈イザナギの命とイザナミの命〉 】世界のはじめにまず神々の出現したことを説く。これらの神名には、それぞれ意味があつて、その順次に出現することによつて世界ができてゆくことを述べる。

イザナギの命とイザナミの命 【天地のはじめ】 ——世界のはじめにまず神々の出現したことを説く。 これらの神名には、それぞれ意味があつて、 その順次に出現することによつて世界ができてゆくことを述べる。 特に最初の三神は、抽象的概念の表現として重視さ…

【平家物語150 都帰り】十二月二日の日、都がえりとなった。京に帰るというので人々は急ぎ争って上れば、もはや福原のことなど口に出す者もいない。困ったのは民。家も財も捨てて京に上るものは少なくなかった。

新都福原に強引に都を移し、内裏殿などを急造してはみたものの、 福原の人気は悪かった。 それに地形も宜しくない。 北に山々が高くそびえ、波の音は騒がしく、潮風はきびしい。 新院もそのためかご病気がちである。 君も臣もこの地を嘆くことしきりであった…