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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

2024-06-01から1日間の記事一覧

【平家物語88 第4巻 信達合戦③〈のぶつらかっせん〉】激しい打合いに刀身が曲れば、咄嗟に手で直し、それでも及ばぬ時は足で刀身を正しながら、縦横に白刃を躍らせた。

信連を信達と間違えております。信連合戦が正しいです 五月十五夜の月に照らされた御所は明るかった。 敵も味方も戦いやすい条件ではあったが、 敵は不案内、 信連は近よるものを廻廊に誘い寄せては 一刀のもとに袈裟《けさ》がけに斬り、 壁に何時しか追い…

【源氏物語688 第21帖 乙女43】源氏は、夕霧の世話を花散里の君に頼む。花散里は、素直な気質で若君を愛して大切に世話をする。夕霧は、こうした優しい人と夫婦になりえたら幸福であろうと思った。

若君は雲井の雁へ手紙を送ることもできなかった。 二つの恋をしているが、 一つの重いほうのことばかりが心にかかって、 時間がたてばたつほど恋しくなって、 目の前を去らない面影の主に、 もう一度逢うということもできぬかとばかり 歎《なげ》かれるので…

🪷私本太平記 第1巻 ⑴ 下天地蔵〈げてんじぞう〉🪷

まだ除夜の鐘には、すこし間がある。 とまれ、今年も大晦日《おおつごもり》まで無事に暮れた。 だが、あしたからの来る年は。 洛中の耳も、大極殿《だいごくでん》のたたずまいも、 やがての鐘を、 偉大な予言者の声にでも触《ふ》れるように、 霜白々と、…

【私本太平記5 第1巻 下天地蔵5〈げてんじぞう〉】🎍「‥あの傲慢な生き物が、わしには、まざと、鎌倉の執権殿そッくりに見えてきたのだ。そこが酒だな。もう余りは過ごすまい」

「右馬介、右馬介っ。早く来い。逃げるが一手だぞ」 わざと五条橋を避け、 主従とも、七条河原へまぎれたのは、 相手の追尾《ついび》よりも、帰る先と、 身分を知られることの方が、 より恐《こわ》かったからにちがいない。 「いやどうも、若殿のお悪戯《…

【私本太平記4第1巻 下天地蔵④〈げてんじぞう〉】🍶🐕「‥おれが抑えていればこそだが、押ッ放したら、われのどこへ噛ぶりつくかも知れぬぞ」「よいとも。もう一度足であやしてやる。放せ」放されたが‥

「……ふ、ふふふふ」 つい、又太郎は、 独り笑いを杯に咽《むせ》ばせてしまった。 と共に、酒に酔った犬飼の手綱《たづな》を抜け、 いつのまにか側へ来て、 自分の足もとを嗅いでいた紀州犬の鼻ヅラを見たので、 いきなり足をあげて蹴飛ばした。 ——それは、…