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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

2023-06-02から1日間の記事一覧

【源氏物語227 第十帖 賢木39】源氏は昨年の野の宮野別れがこの頃であったと思い出し、自分の恋を妨げるものは神たちであるとも思った。

源氏はまた去年の野の宮の別れが このころであったと思い出して、 自分の恋を妨げるものは、 神たちであるとも思った。 むずかしい事情が間にあればあるほど情熱のたかまる癖を みずから知らないのである。 それを望んだのであったら加茂の女王との結婚は 困…

【源氏物語226 第十帖 賢木38】源氏は、朝顔の斎院に手紙を送った。お返事の手紙の字は斎院のお字には細かな味わいはないが、高雅で漢字のくずし方など巧みである。

斎院のいられる加茂はここに近い所であったから 手紙を送った。 女房の中将あてのには、 『物思いがつのって、とうとう家を離れ、 こんな所に宿泊していますことも、 だれのためであるかとはだれもご存じのないことでしょう。』 などと恨みが述べてあった。 …

【源氏物語225 第十帖 賢木37】始終 手紙や歌を書き合っている二人は夫人の字がまったく源氏のに似たものになっている。源氏は教育に成功したと思った。

幾日かを外で暮らすというようなことを これまで経験しなかった源氏は 恋妻に手紙を何度も書いて送った。 出家ができるかどうかと試みているのですが、 寺の生活は寂しくて、 心細さがつのるばかりです。 もう少しいて 法師たちから教えてもらうことがあるの…

【源氏物語224 第十帖 賢木36】場所が場所であるだけ人生の無常さばかりが思われる源氏。とはいえ紫の上が気になるのは、大した道心でもないわけである。

木立ちは紅葉をし始めて、 そして移ろうていく秋草の花の哀れな野をながめていては 家も忘れるばかりであった。 学僧だけを選んで討論をさせて聞いたりした。 場所が場所であるだけ人生の無常さばかりが思われたが、 その中でなお源氏は恨めしい人に 最も心…