2023-02-23から1日間の記事一覧
文屋康秀(22番) 『古今集』秋下・249 吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を あらしといふらむ 〜 山風が吹きおろしてくると、たちまち秋の草や木が萎れてしまう。 きっと山風のことを「嵐(荒らし)」いうのだろう。 文屋康秀(ふんやのやすひで。生…
素性法師(21番) 『古今集』恋4・691 今来むと いひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな 〜「今すぐに行きましょう」とあなたがおっしゃったので、 九月の長い夜を待っていましたが、とうとう有明の月が出る頃を迎えてしまいましたよ。 素性法…
「私がどんなにあなたを愛しているかしれないのに、 私を愛さないで、こんな平凡な人をつれていらっしって 愛撫《あいぶ》なさるのはあまりにひどい。恨めしい方」 と言って横にいる女に手をかけて起こそうとする。 こんな光景を見た。 苦しい襲われた気持ち…