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どの天皇様の御代《みよ》であったか、 女御《にょご》とか更衣《こうい》とかいわれる後宮がおおぜいいた中に、 最上の貴族出身ではないが 深い御愛寵《あいちょう》を得ている人があった。 最初から自分こそはという自信と、 親兄弟の勢力に恃《たの》む所…
伊勢(19番)『新古今集』恋一・1049 難波潟 みじかき芦の ふしの間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや 〜難波潟の入り江に茂っている芦の、 短い節と節の間のような短い時間でさえもお会いしたいのに、 それも叶わず、この世を過していけとおっしゃるのでし…
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