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源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸

源氏物語&古典をはじめ、日常の生活に雅とユーモアと笑顔を贈ります🎁

【源氏物語615 第19帖 薄雲46】源氏は、思ってはならぬ人に恋をし、悲しみに胸のふさがるような癖が まだ自分には残っているのでないかと思われたが、年が行けば分別ができるものであるとも悟った。

西の対に帰った源氏は

すぐにも寝室へはいらずに物思わしいふうで庭をながめながら、

端の座敷にからだを横たえていた。

燈籠《とうろう》を少し遠くへ掛けさせ、

女房たちをそばに置いて話をさせなどしているのであった。

思ってはならぬ人が恋しくなって、

悲しみに胸のふさがるような癖が

まだ自分には残っているのでないかと、

源氏は自身のことながらも思われた。

これはまったく似合わしからぬ恋である、

おそろしい罪であることは

これ以上であるかもしれぬが若き日の過失は、

思慮の足らないためと神仏もお許しになったのであろう、

今もまたその罪を犯してはならないと、

源氏はみずから思われてきたことによって、

年が行けば分別ができるものであるとも悟った。

王女御は

身にしむ秋というものを理解したふうにお返辞をされたことすら

お悔やみになった。

恥ずかしく苦しくて、

無気味で病気のようになっておいでになるのを、

源氏は素知らぬふうで平生以上に親らしく世話などやいていた。

🪻🎼#lost memories written by #のる

 

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🙇動画のタイトルは【源氏物語 615】です。訂正いたします🙇


【源氏物語614 第19帖 薄雲45】可憐な斎宮女御(六条御息所の姫君)に源氏は思わず恋心を打ち明ける。女御は困惑して 柔らかにみじろぎをして少しずつあとへ引っ込んでお行きになる。


お言葉尻《じり》の

しどけなくなってしまう様子などの可憐《かれん》さに、

源氏は思わず規《のり》を越した言葉を口に出した。

君もさは 哀れをかはせ 人知れず

 わが身にしむる秋の夕風

 忍びきれないおりおりがあるのです」

宮のお返辞のあるわけもない。

腑《ふ》に落ちないとお思いになるふうである。

いったんおさえたものが外へあふれ出たあとは、

その勢いで恋も恨みも源氏の口をついて出てきた。

それ以上にも事を進ませる可能性はあったが、

宮があまりにもあきれてお思いになる様子の見えるのも

道理に思われたし、

自身の心もけしからぬことであると思い返されもして

源氏はただ歎息《たんそく》をしていた。

艶《えん》な姿ももう宮のお目にはうとましいものにばかり見えた。

柔らかにみじろぎをして

少しずつあとへ引っ込んでお行きになるのを知って、

「そんなに私が不愉快なものに思われますか、

 高尚《こうしょう》な貴女《きじょ》は

 そんなにしてお見せになるものではありませんよ。

 ではもうあんなお話はよしましょうね。

 これから私をお憎みになってはいけませんよ」

と言って源氏は立ち去った。

しめやかな源氏の衣服の香の座敷に残っていることすらを

宮は情けなくお思いになった。

女房たちが出て来て格子《こうし》などを閉めたあとで、

「このお敷き物の移り香の結構ですこと、

 どうしてあの方はこんなにすべてのよいものを

 備えておいでになるのでしょう。

 柳の枝に桜を咲かせたというのはあの方ね。

 どんな前生《ぜんしょう》をお持ちになる方でしょう」

などと言い合っていた。

🍃🎼#氷雨 written by #稿屋 隆

 

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【源氏物語613 第19帖 薄雲44】源氏は、女御に「春と秋とどちらかお好きか」と尋ねる。女御は、「秋が 亡くなった母(六条御息所)を思い出される時になっており 特別な気がする」とお答えになる。

「人聞きのよい人生の望みなどはたいして持ちませんが、

 四季時々の美しい自然を生かせるようなことで、

 私は満足を得たいと思っています。

 春の花の咲く林、秋の野のながめを

 昔からいろいろに優劣が論ぜられていますが、

 道理だと思って、

 どちらかに加担のできるほどのことはまだだれにも言われておりません。

 支那《しな》では春の花の錦が最上のものに言われておりますし、

 日本の歌では秋の哀れが大事に取り扱われています。

 どちらもその時その時に感情が変わっていって、

 どれが最もよいとは私らに決められないのです。

 狭い邸《やしき》の中ででも、

 あるいは春の花の木をもっぱら集めて植えたり、

 秋草の花を多く作らせて、

 野に鳴く虫を放しておいたりする庭をこしらえて

 なたがたにお見せしたく思いますが、

 あなたはどちらがお好きですか、春と秋と」

源氏にこうお言われになった宮は、

返辞のしにくいことであるとはお思いになったが、

何も言わないことはよろしくないとお考えになって、

「私などはまして何もわかりはいたしませんで、

 いつも皆よろしいように思われますけれど、

 そのうちでも怪しいと申します夕べ

(いつとても恋しからずはあらねども秋の夕べは怪しかりけり)

 は私のためにも亡くなりました母の思い出される時になっておりまして、

 特別な気がいたします」

🍂🎼#あたたかな灯火の傍で written by#蒲鉾さちこ

 

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